LEFT関数の使い方と例【エクセル関数】
エクセル(EXCEL)のLEFT関数の使い方と例です。
目次
書式の解説
書式(構文)
書式と説明 | 関数の分類 |
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=LEFT(文字列, [文字数])
▼文字列の先頭 (左端) から指定された文字数の文字を返す。 | テキスト |
文字列 | 取り出す文字を含む文字列を指定 | 必須 |
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文字数 | 取り出す文字数 | 任意 |
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使用時のポイント |
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文字数を省略した場合、デフォルトで1文字が取り出される |
使い方と使用例
文字列の先頭から指定した数文字を取り出す
ケース | データ例 | 関数の使用例 | 結果 |
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名前から苗字を抽出 | 松本 一郎 | =LEFT(A2, 2) | 松本 |
コードからカテゴリ部分を抽出 | A-1234 | =LEFT(B2, 1) | A |
LEFT関数は、文字列の左側(先頭)から、指定した文字数を取り出す関数です。取り出す文字数を指定しなかった場合は、先頭の1文字だけが取り出されます。
応用テクニック
文字列と数値の複合操作
セルの内容 | 使用する関数 | 関数の式 | 結果 | 解説 |
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ABC123 | LEFT , VALUE | =VALUE(LEFT(A2, 3)) | 123 | 文字列”A2″の左3文字(ABC)を取り出し、数値(123)に変換します。 |
20240124 | LEFT , LEN , IF | =IF(LEN(B2) > 5, LEFT(B2, 4), "短すぎます") | 2024 | 文字列”B2″が5文字以上なら左4文字(年)を、そうでなければ警告を表示します。 |
文字列と数値の複合操作の例- 1行目では、文字列から特定の文字を抽出し、それを数値に変換しています。これは、文字列内の数字部分を数値として利用したい場合に便利です。
- 2行目では、文字列の長さを判定し、条件に応じて異なる処理を行っています。この例では、日付データから年を抽出していますが、文字列が短すぎる場合には警告を表示するようにしています。
複数の文字列操作の組み合わせ
セル A2 の内容 | セル B2 の内容 | 使用する関数 | 関数の式 | 結果 | 解説 |
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Tokyo | 2024 | LEFT , & | =LEFT(A2, 3) & "-" & LEFT(B2, 2) | Tok-20 | A2の最初の3文字とB2の最初の2文字をハイフンで結合しています。 |
ReplaceThis | NewText | LEFT , REPLACE | =REPLACE(A2, 4, 2, LEFT(B2, 2)) | RepNewText | A2の4番目と5番目の文字をB2の最初の2文字で置換しています。 |
複数の文字列操作の組み合わせの例- 1行目では、2つの異なるセルのデータを組み合わせて新しい文字列を生成しています。これは、異なる情報を組み合わせて意味のある新しいデータを作り出す際に役立ちます。
- 2行目では、一部の文字を別の文字で置換しています。これは、特定のパターンに基づいて文字列の形式を変更する必要がある場合に有用です。
複雑なデータ抽出と分析
セル A2 の内容 | 使用する関数 | 関数の式 | 結果 | 解説 |
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特定の文字123 | LEFT , IF , SEARCH | =IF(ISNUMBER(SEARCH("特定の文字", A2)), LEFT(A2, 3), "不一致") | 特定の | “特定の文字”がA2に含まれる場合、最初の3文字を抽出、そうでなければ”不一致”と表示。 |
2024年1月24日 | LEFT , TEXT | =LEFT(TEXT(A2, "yyyymmdd"), 4) | 2024 | 日付データから年の部分だけを文字列として抽出します。 |
複雑なデータ抽出と分析の例- 1行目の例では、
IF
とSEARCH
関数を使って特定の文字列がセル内に存在するかを判断し、存在する場合はLEFT
関数でその文字列の特定部分を抽出しています。このような方法は、特定のキーワードやパターンが含まれているかどうかに基づいてデータをフィルタリングする際に役立ちます。 - 2行目の例では、
TEXT
関数を使用して日付データを特定の形式の文字列に変換し、その後LEFT
関数を使って年の部分(最初の4文字)を抽出しています。この方法は、日付データから特定の要素(年、月、日など)を分離して抽出する際に便利です。
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