TEXTSPLITの使い方と例【エクセル関数】

エクセル(EXCEL)のTEXTSPLIT関数の使い方と例です。

目次

TEXTSPLITの書式と使い方

書式(構文)

書式と説明関数の分類
=TEXTSPLIT(text,col_delimiter,[row_delimiter],[ignore_empty], [match_mode], [pad_with])

▼列と行の区切り記号を使用してテキスト文字列を分割する。
テキスト
text分割対象のテキスト必須
col_delimiter行の分割に使用する区切り文字必須
row_delimiter更に列方向に分割する場合の区切り文字任意
ignore_empty区切り文字が連続した場合に空白を無視するか
TRUE:無視する。
FALSE:無視せず空白を表示。デフォルトの値
任意
match_mode大文字と小文字の区別
1:区別する
0:区別しない。デフォルトの値
任意
pad_with結果を埋める際の値。既定値は #N/A 任意
ポイント
区切り文字でテキストを分割できる
行に分割した内容を、さらに列に分解できる
大文字と小文字の区別を指定できる
空値の結果を任意の値で埋められる

TEXTSPLITの使用例

テキスト(行)の分割

【使用例】
=TEXTSPLIT(A1,"、")

1:分割したい文字列のA1を選択
2:句点で分割したいので2番目の引数に"、"を設定

結果:バナナ リンゴ みかん が各セルに分割される

「バナナ、リンゴ、みかん」というテキストを、句点で分割した例です。分割したいセルを指定した後に区切り文字を指定しましょう。

また、分割したい文字列を直接書き込むこともできます。

行と列に分割する

【使用例】
=TEXTSPLIT(A1,"、","|")

1:分割したい文字列のあるA1を指定
2:句点で区切るために"、"を指定
3:さらに縦方向に区切るために"|"を指定

結果:3×2の表状にセルの値が分割される

TEXTSPLITは、行で分割した内容を、区切り文字を指定してさらに縦に分割することができます。上記の例では、「|」を指定することで値段の手前で行が変わって区切った内容が続くようになっています。

空白を無視する

空白を無視した場合
【使用例】
=TEXTSPLIT(A1,"、",,TRUE)

1:分割したい文字列のあるA1を指定
2:句点で区切るために"、"を指定
3:縦に分割したくないので3つ目の引数は設定しない
4:区切り文字間での空白が出ないようにTRUEを設定

結果:「、、」の間の空白を表示しない形で文字列が分割される

区切り文字が連続した場合の空白を無視するには、4つ目の引数に「TRUE」を設定します。上記の例のように、データを詰めて表示したい場合に有効です。

空白を無視しない場合

空白を無視しない場合は、4つ目の引数に「FALSE」を指定します。句点が連続した場所で空白のセルが作成されています。データを一定の形式に保ちたい場合は、こちらを活用しましょう。

大文字と小文字の区別

区別しない例
【使用例】
=TEXTSPLIT(A1,",","@domain.com",TRUE,1)

1:分割したい文字列のあるA1を指定
2:カンマで区切るために","を指定
3:@以下を削除するために"@domain.com"を設定し、縦に表示させる
4:区切り文字間での空白が出ないようにTRUEを設定
5:大文字と小文字を区別したくないので1を設定

結果:大文字と小文字がバラバラのexampleが縦に出力される

大文字と小文字の区別しない場合は、5つ目の引数に「1」を指定します。

上記の例のように、大文字と小文字が混在するが同じ意味を持つデータを抜き出す場合に有効です。区切り文字「,」で区切った後に、大文字小文字を問わない「@domain.com」で縦に区切って並べて表示しています。

区別の比較

大文字と小文字の区別する場合は、5つ目の引数に「0」を指定します。

上記の例では、「A」を区切り文字に指定して分割していますが、大文字個別を区別しないと、3行目の例のように、予期しない位置で分割されてしまいます。商品コードや大文字小文字自体に意味がある場合は、区別するように設定しましょう。

指定文字で空欄を埋める

「-」ハイフンを空欄埋めにしようした例
【使用例】
=TEXTSPLIT(A1, ",", "|",FALSE,0,"-")

1:分割したい文字列のあるA1を指定
2:カンマで区切るために","を指定
3:"|"で分割し、縦に表示させる
4:表を作りたいので、値の数が揃うようにFALSEを設定
5:大文字と小文字を区別する0を設定
6:行数の合わない箇所を埋めるための文字として"-"を設定

結果:縦横の幅のあった表が作成され、文字列の不足分はハイフンで埋められた

6つ目の引数には、縦横の行列の数が合わない場合に、表示する値を指定できます。デフォルトでは「#N/A」が表示されてしまうので、データ量の不規則なテキストを分割する場合は、指定しておくのがおすすめです。

設定しない場合の例
#N/Aが表示される
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